オススメの腕時計を5本ピックアップして紹介する。

40代におすすめしたいショパール5選
ショパールは、1860年にルイ-ユリス・ショパールによって創業されたブランドだ。創業当初より、懐中時計やクロノメーターの基準を満たす高精度時計を中心に手がけ、ロシア皇室を顧客に抱えるまでに成長を果たす。そして、1963年にドイツの宝飾商カール・ショイフレが事業を引き継いで以降は、ウォッチメーカーとジュエラーの融合という新たな方向性を確立。1976年になると、2枚のサファイアクリスタルの間でダイヤモンドが動く腕時計「ハッピーダイヤモンド」を発表するなど、その独創性豊かなウォッチメイキングを世界中に知らしめた。

こういった歴史を経て、ジュエリー市場でも存在感を強めてきたショパールだが、1996年にスイス・フルリエに自社製品の製造拠点を設立してからは、マニュファクチュールムーブメントの製造にも注力するようになる。そして、同社を代表するムーブメントの初号機にあたる「Cal.96.01-L」を発表、これを搭載した「L.U.C 1860」をリリースし、現在に至るまで、マニファクチュールとしての時計製造技術に磨きをかけてきた。

そんなショパールの現行ラインナップから40代の男性におすすめするなら、フランクミュラースーパーコピー代引き 優良サイト同社の腕時計製造の伝統を体現した「L.U.C」や、ラグジュアリースポーツウォッチの「アルパイン イーグル」、同名のレースをデザインの着想源とした「ミッレミリア」などが挙げられる。

いずれのコレクションにも、伝統を守りながらも革新を続けるブランドのウォッチメイキングの姿勢が表れているだけでなく、ジュエラーとして培われてきた、繊細な美意識が反映されている。それらのタイムレスかつラグジュアリーなデザイン性は、40代の幅広いライフスタイルや価値観に応じてくれるはずだ。また、COSCのクロノメーター認定を受けたムーブメントをはじめ、腕時計の実用性を重んじるビジネスパーソンにもマッチする性能を備えている。次なる40年を迎える男性の手元を飾るに、ふさわしい存在と言えるだろう。

ちなみに、ショパールは現在「サステナブル・ラグジュアリーへの旅」を標榜しており、腕時計およびジュエリー製造において、サスティナビリティの追求を続けている。素材の透明性を可能な限り高めた、責任を持った調達を重んじるだけでなく、再生素材を活用するなどして、自社のクリエイティブによる環境への影響を、最小限に抑えているのである。

以下に、40代にオススメしたいショパールの腕時計を、5本ピックアップして紹介する。

「L.U.C 1860」Ref.168860-3003
「L.U.C」はショパールのラインナップの中でも、とりわけ重要な立ち位置にあるコレクションだ。ラグジュアリーかつタイムレスなその顔ぶれには、優れた精度と卓越した仕上げを持つ自社製ムーブメントが一貫して搭載されており、創業者の名をもじったそのコレクション名に恥じない、同社のオート・オルロジュリーを体現する存在となっている。

ショパール「L.U.C 1860」Ref.168860-3003
ショパール「L.U.C 1860」Ref.168860-3003
自動巻き(Cal.L.U.C 96.40-L)。29石。パワーリザーブ約65時間。2万8800振動/時。ルーセントスティール™ケース(直径36.5mm、厚さ8.2mm)。30m防水。371万8000円(税込み)。
L.U.C.からは、「L.U.C 1860」をピックアップした。1997年に登場した同名モデルの復刻版にあたり、そのアイコニックな造形が、現代の技術と素材で再編された1本だ。

ダイアルはサーモンカラーで彩られており、12時位置の「Chopard」ロゴを中心に広がるギヨシェ彫りが、職人の手によって施されている。また、オリジナルモデルとは異なるノンデイト仕様が採られており、くさび形のインデックスやスモールセコンドが配置されたその表情と相まって、至ってクラシカルな印象だ。

ケースには、リサイクル素材を80%含有するスティール素材「ルーセントスティール™」が使用されている。ゴールドさながらの光沢に加え、一般的なスティール素材の約1.5倍の硬度や、抗アレルギー性を有する、優れた材料特性を持つ素材である。

ムーブメントは、ブランド初の自社製ムーブメントの系譜である、Cal.L.U.C 96.40-Lを搭載する。ゴールド製の双方向マイクロローターとツインバレルを備えたことで、約65時間のパワーリザーブと、わずか3.3mmという薄さを実現した、腕時計のスリム化にも寄与するムーブメントだ。トランスパレントバックからは、ジュネーブ・シールが与えられた、その類まれな仕上げを鑑賞することができる。

「アルパイン イーグル ラージ」Ref.298600-3001
ショパールを代表するラグジュアリースポーツウォッチが、「アルパイン イーグル」だ。2019年に発表された本コレクションは、同社初のスポーツウォッチ、そしてステンレススティール製ウォッチであった「サンモリッツ」をデザインの着想源としている。

ショパール「アルパイン イーグル ラージ」Ref.298600-3001
ショパール「アルパイン イーグル ラージ」Ref.298600-3001
自動巻き(Cal.Chopard 01.01-C)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ルーセントスティール™ケース(直径41mm、厚さ9.7mm)。100m防水。217万8000円(税込み)。
Ref.298600-3001は、直径41mmのケースに鮮やかなアレッチブルーのダイアルが合わせられた定番モデルだ。シームレスにつながるブレスレットとケースにはルーセントスティール™が使用されており、ポリッシュとヘアライン仕上げでメリハリが付けられている。丸みを帯びた八角形のベゼルや、そこに打たれた8本のビスは、オリジナルの意匠を尊重したものだ。その再構築された“ラグスポ”デザインは、オトナの男性のコーディネートにもなじませやすいだろう。

ダイアルは、中央から螺旋を描きながら広がるパターンを施すことで、ワシの瞳の虹彩、“イーグルアイ”をイメージしている。ダイナミックな凹凸と、電気メッキ処理による色彩が、豊かな表情を演出しており、ひと目でアルパイン イーグルと認識できる意匠と言える。また、載せられた針、インデックスはシンプルな造形ながらダイアルの中で際立つ存在であり、スーパールミノバによって暗所での視認性にも優れている。

ムーブメントは、自社製のCal.Chopard 01.01-Cが搭載されている。優れた精度に加えて約60時間のパワーリザーブを備えており、さらにその薄型設計は、本作の1cmに満たないケース厚にも寄与している。また、トランスパレントバックからは、肉抜きされたそのローターや装飾を見ることができる。

「アルパイン イーグル 41」Ref.298600-6001
ショパール「アルパイン イーグル 41」Ref.298600-6001
ショパール「アルパイン イーグル 41」Ref.298600-6001
自動巻き(Cal.Chopard 01.01-C)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kエシカルローズゴールド×ルーセントスティール™ケース(直径41mm、厚さ9.7mm)。100m防水。342万1000円(税込み)。
同じくアルパイン イーグルから、ルーセントスティール™と18Kローズゴールドのコンビネーションモデルをピックアップした。ベゼル、リュウズに加え、ブレスレットのポリッシュ部にゴールドが使用された、ワンランク上のラグジュアリーテイストを見せるモデルだ。18Kローズゴールドだけでなく、ルーセントスティール™にも高い光沢性が備わっているため、異素材同士の輝きが生み出す、上質なコントラストこそが最大の魅力となるだろう。

“イーグルアイ”が施されたダイアルは、電気メッキ処理によってグレーカラーで彩られており、ゴールドの針とインデックスによって、高い視認性が確保されている。デザイン面においても、腕時計全体に統一感を感じられる仕上がりだ。また、ムーブメントは、前述のアルパイン イーグル ラージと同様に、Cal.Chopard 01.01-Cを内蔵している。

ちなみに、本作に使用されている18Kローズゴールドは、サスティナビリティへの配慮が見られるエシカルなゴールド素材である。

ショパールは、責任ある宝飾品業のための協議会であるRJCより認証を受けたゴールド、もしくは、フェアマインドやフェアトレードといった認証制度に参加している採掘者から供給されたゴールドのみを調達している。そのためジュエリー、ウォッチメイキングに採用されているゴールドは、人権と環境に配慮した現場で発掘された、供給元に透明性のある素材なのだ。

「ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ」Ref.168619-3005
「ミッレミリア」は、同名のクラシックカーレースへオマージュを捧げるスポーツウォッチコレクションだ。このレースは、“世界で最も美しいカーレース”として知られており、その美学を体現した本コレクションにも、往年のレーシングカーをほうふつとさせる造形や、クラシカルな意匠がふんだんに盛り込まれている。

ショパール「ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ」Ref.168619-3005
ショパール「ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ」Ref.168619-3005
自動巻き。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約54時間。ルーセントスティール™ケース(直径40.5mm、厚さ12.88mm)。50m防水。138万6000円(税込み)。
そんなミッレミリアからは、2024年登場のRef.168619-3005をピックアップした。ダイアルデザインをモノクロカラーで統一することで、カーレースに欠かせないチェッカーフラッグをイメージしたモデルだ。「ラ・ガラ」とも呼ばれるこのダイアルは、クロノグラフにおける“パンダ”デザインに近く、王道的な魅力も感じやすいだろう。

ミッレミリアに共通する、クラシカルなディテールの数々にも注目したい。操作性の高い大ぶりなリュウズや、ピストンを思わせるポンプ型のプッシャー、クラシックな意匠とダイアルの視認性を両立させるグラスボックスタイプの風防が採用されたことで、個性と機能性、ともに妥協されていないのである。40代の手元にもなじみやすい、クラシカルな美観と機能美を合わせ持つ1本と言える。

ケースはルーセントスティール™製で、丸みのある造形に輝きと堅牢性がもたらされており、優美な高級感が生まれている。またケースには、パンチング加工が施されたブラックのレザーストラップが取り付けられており、カーレースをモチーフとしたデザイン性がより強調されている。

「アルパイン イーグル XL クロノ」Ref.298609-3001
ショパール「アルパイン イーグル XL クロノ」Ref.298609-3001
ショパール「アルパイン イーグル XL クロノ」Ref.298609-3001
自動巻き(Cal.CHOPARD 03.05-C)。45石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ルーセントスティール™ケース(直径44mm、厚さ13.15mm)。100m防水。319万円(税込み)。
Ref.298609-3001は、3針モデルに比べて一回り大きいルーセントスティール™ケースを採用し、フライバッククロノグラフを搭載したアルパイン イーグルだ。そのサイズは直径44mm、厚さ13.15mmであり、強い存在感を魅力としている。40代男性のカジュアルな手元の演出に好適な1本だ。

本作では、表情豊かなアレッチブルーのダイアルに、タキメーターや各種サブダイアルといった、クロノグラフウォッチの要素が凝縮されている。3時位置は30分積算計、6時位置にはスモールセコンド、9時位置には12時間積算計が配置されており、いかにもツールウォッチらしい情報量の多さが特徴だ。

一方で、各クロノグラフ針にはレッドのアクセントが差し込まれており、3つのサブダイアルもそれぞれデザインが変えられるなど、視認性、判読性への配慮も見られる。計測機器としての完成度も高められたモデルと言えるだろう。

ムーブメントは、Cal.CHOPARD 03.05-Cを搭載する。コラムホイール式のクロノグラフ機能を搭載しており、3つのピボットハンマーによる、連続したフライバック機構の操作を可能としている。また、約60時間のパワーリザーブを備えており、トランスパレントバックからは、その駆動や、スネイル仕上げの受け、サーキュラーグレイン装飾の地板を見ることができる。

今回はメティエダールをテーマに、独創的な世界観を繰り広げるヴァン クリーフ&アーペルを紹介。

表現の幅を格段に広げたエクストラオーディナリーダイアルの新技法
ヴァン クリーフ&アーペル 2024年新作

(左)ヴァン クリーフ&アーペル「レディ アーペル ブリーズ デテ ウォッチ」
オンデマンドアニメーションのオートマタ機構を搭載。タグホイヤースーパーコピー代引き 優良サイトプッシャー操作で花々が風に揺れ、2羽の蝶が飛び交う。プリカジュールの蝶が時間を指し示し、こちらはミニアチュールペイントを筆頭に、伝統的なエナメル技法でまとめられている。自動巻き。パワーリザーブ約36時間。18KWGケース(直径38mm)。3気圧防水。2851万2000円(税込み)。
(右)ヴァン クリーフ&アーペル「レディ アーペル ジュール アンシャンテ ウォッチ」
対となるふたつの時計で、昼と夜のフェアリーを表現するメティエダールの大作。これは昼の顔。立体的に彫り込まれたエナメルや、ガラス質の表面にジェムセッティングを施すなど、従来にはなかったエナメル表現が盛り込まれる。手巻き(Cal.Q474)。パワーリザーブ約40時間。18KWGケース(直径41mm)。3気圧防水。世界限定8本。6045万6000円(税込み)。
2024年はメティエダールをテーマにしたヴァン クリーフ&アーペル。2本が対になって昼と夜の風景を表現する「レディ アーペル ジュール アンシャンテ」と「レディ アーペル ニュイ アンシャンテ」には、メティエダールの分野における3つのパテントペンディングが盛り込まれた。エナメル表面にジェムセットを施す「セッティング イン エナメル」、エナメルを立体的に彫り込む「ファソネ エナメル」、そしてダイヤモンドを宙に浮かせる「リフティッドセッティング」の他、カーブさせた「プリカジュール エナメル」なども同社の独創に由来する。

ヴァン クリーフ&アーペル 2024年新作

(左)ヴァン クリーフ&アーペル「レディ アーペル ジュール ニュイ ウォッチ」
ポエティック コンプリケーションの初期作品が内外装共にフルリニューアル。ダイアル6時側を覆うプレートは、33mmモデルのブルーペイントMOPに対し、こちらはホワイトMOPに彫刻。太陽の部分もイエローサファイアのスノーセッティングとなる。自動巻き。パワーリザーブ約36時間。18KWGケース(直径38mm)。3気圧防水。1914万円(税込み)。
(右)ヴァン クリーフ&アーペル「レディ ジュール ニュイ ウォッチ」
新たに加わった直径33mmのジュール ニュイ。1周24時間のダイアルは、ムラーノガラスのアヴェンチュリンに、18KYG製の太陽とダイヤモンドの月を載せる。ケースバックに描かれたフェアリーは、エナメルデカールを30~36層重ねて焼き付けたもの。自動巻き。パワーリザーブ約36時間。18KWGケース(直径33mm)。3気圧防水。1465万2000円(税込み)。
ポエティック コンプリケーションの分野では、初期作品にあたる「ジュール ニュイ」を刷新した。ヴァル フルリエベースのムーブメントを自社開発し、そこにインハウスのモジュールを搭載。ケース径38mmの「レディ アーペル ジュール ニュイ」に改良が加えられたほか、直径33mmケースの「レディ ジュールニュイ」も加わっている。

オートマタ作家のフランソワ・ジュノーをインタビュー

[オートマタ作家]François Junod(フランソワ・ジュノー)
1959年、スイス/サンクロワ生まれ。マイクロメカニックの学位取得後、オートマタの修復師などと並行して、パリ国立高等美術学校でドローイングと彫刻を学ぶ。1984年に故郷のサンクロワへ戻り、家族経営の工房を受け継ぐ。
1980年代から独力でオートマタの製作や修復に取り組んできたフランソワ・ジュノー。一部の時計マニアには有名な存在だったが、彼の名が広く知れ渡ったのは2017年のこと。ヴァン クリーフ&アーペルとの7年にも及んだコラボレーションの末に発表された「オートマタ フェオンディーヌ」によってだろう。今年発表された「アパリシオン デ ベ オートマタ」の機構部分を手掛けたのもジュノーだ。

伝統技術の伝道師を自負する、当代きってのオートマタ作家
「今回は複雑な葉の軌跡を解析するのにコンピューターを使いました。私にとっては新しい技術です。しかし予想以上に葉が重かった。モックアップを組み上げた後に判明したのです。葉を動かしているツイストした歯車は紫禁城に保管されるオートマタを修復した際に発見した機構が大元です」

いまジュノーのように、スイスとフランスの国境にまたがるジュラ地方で活躍する機械式時計職人は、ユネスコによってその技能が無形文化遺産に登録されている。

「ユネスコの件はポジティブなプレッシャーだと感じています。ヴァン クリーフ&アーペルのサポートもあって、毎年ふたりのインターンを受け入れていますし、アトリエも大きくする予定です。我々には伝統技術を伝える使命がありますからね」

製作に際し、ジュノーが最も気を使っているのは機構の静粛性だという。しかしそのためのヒントは過去の作品の中にある。まさしく技術の伝道師なのだ。

ヴァン クリーフ&アーペル「アパリシオン デ ベ オートマタ」
複雑に重なりあった葉のドームが開くと、神々しい鳥のオブジェが顕現(=Apparition)し、翼を羽ばたかせるオンデマンドのオートマタ。葉の動きそのものは斜めにセットされた歯車によるものだが、112枚で構成される複雑な葉の軌跡を解析するために、コンピューターを用いたシミュレーションが重ねられた。台座に設けられた回転リングで時と分を表示する。機械式。パワーリザーブ約8日間。高さ約27cm、幅約21.5cm。ユニークピース。参考価格4億6860万円。

「ジェンティッシマ」コレクション4作目となる「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」だ。

「デザインと個性の差別化」が最優先された「ジェンティッシマ」コレクションの最新作は、美の追求に対する絶え間ない努力の結晶であり、ジェラルド・ジェンタ氏の直感的かつクリエイティブな才能と美しい宝石に対する慧眼にオマージュを捧げた「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」だ。ファイアーオパールは、メキシコ全土の火山の地下深くから産出され、溶岩の中に水が閉じ込められることで独特なイエローやオレンジ、またはレッドの色素が生まれる。

ジェラルド・ジェンタ最新作「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」
復活後、時計市場で大きな注目を集めているジェラルド・ジェンタ。「ジェンティッシマ」コレクション4作目となる最新モデルをLVMH ウォッチ ウィーク2025で発表した。「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」である。

ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
ジェラルド・ジェンタ「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」 Ref.DBBE01A1
ブルガリスーパーコピー時計 代引き自動巻き(Cal.GG005/再設計されたローターを装備したゼニス エリート)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KYGケース(直径36.5mm、厚さ9.64mm)。30m防水。価格未定。
本作はデザインと創造性でウォッチメイキングの伝統の枠を押し広げるジェラルド・ジェンタ・ラボが直々に手掛けたものだ。このリミテッドエディションの18Kイエローゴールド製のケースの周りには、個別にネジ止めされた“ファイアーオパール”が並んでいる。

ファイアー オパール、この複雑な宝石は、地質学者を何世紀もの間、困惑させてきた特殊な化学組成からなるものだ。この石の魅惑的なオレンジの色調や創造性や自信を高めるシンボルとしてのその意味合いが、ジェラルド・ジェンタのアーティスティック・ディレクター、マチュー・エジにインスピレーションをもたらした。「このクリエーションを通じて、「ジェンティッシマ ウルサン」のクリエイティブコンセプトの境界を押し広げ、稀少な宝石をまとったアイテムを提供するとともに、有機的な色や美しい宝石、そして美に対するジェンタ氏の情熱に敬意を表した」とエジは説明している。

受け継がれる「ウルサン」のデザインのレガシー
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
コレクションの中で最も華やかなモデルであり、ファイアーオパールの暖かな色調を反映するオレンジのカーネリアン製のダイアルを配した「ジェンティッシマ ウルサン ファイアーオパール」。ジェラルドの妻であるエヴリン・ジェンタにとって、「ウルサン」は今日に至るまで、お気に入りのデザインのひとつだ。「『ウルサン』は、ジェラルドが最も誇りに思っていた数少ないクリエーションのひとつ。実際、彼はそれをほとんど売りたがらず、親しい友人や顧客のためだけにごく少量しか製作しなかった」と語っている。
「ウルサン」の物語は、1994年にジェンタ一家がバカンスに訪れたコルシカ島からはじまった。フランス語でウニを意味する「ウルサン」。その姿に魅了されたジェラルドはいつものように、その場で直感的に最初のデザインのスケッチを描き下ろした。棘のある球状の外観はビーズで飾られた丸いケースフォルムとなり、本コレクションのすべてのバリエーションにおいて、モデルへ特有の魅力を与えている。

そして 30年後、ウルサンはメゾン ジェラルド・ジェンタにとって奥深さに満ちた新章を切り開いた。コレクションの4作目は、ジェンタ氏ならではのユニークな美的感覚とシンボルとしての意味を持つパワフルな宝石への魅力をさらに探求している。

鮮やかな美学を通してジェンタを表現
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
オリジナルのデザイナーの直感的でクリエイティブなアプローチを受け継ぎ、感覚的にデザインされた新作ウルサン ファイアーオパール。この石は、芸術家や音楽家、そして創造性への刺激を求める人々と歴史的に結び付いており、予期せぬものをアートへと昇華させることを象徴している。ジェンタ氏ならではのデザイン原則は、現代的なひねりを加えられながらも至るところに見出すことができよう。ダイアルはオレンジのカーネリアン製で、ジェンタ氏のシグネチャーのフォルムであるファセットカットを施したクリスタルも、ケースのわずかに八角形を帯びた内側の縁にあしらわれている。

直径約36mmの18Kイエローゴールド製ケースには、ガラスブラスト仕上げが施され、同じく18Kイエローゴールド製のピンで個別にひとつずつケースにネジ止めされた 137個のファイアーオパールの輝きとコントラストをなしている。

ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンのマスターウォッチメーカー ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニは、「デザインを引き立たせるため、ディテールに至るまで細心の注意を払ってこの製品を作り上げた。自動巻き『ゼニスエリート』ムーブメントのために、18Kイエローゴールド製の専用ローターを設計した」と語っている。

ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニ

注目すべきディテール
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール

ジェラルド・ジェンタについて
1969年に設立されたジェラルド・ジェンタ ブランドは、マエストロのジェラルド・ジェンタによる、特別な顧客のための特別な腕時計を製作するという明確なミッションの下、自身のハイウォッチメイキングのビジョンを具現化してきた。1973年に発表した初作を皮切りに、ジェラルド・ジェンタは、円形と直線的な幾何学的形状の相互作用を前提とした型破りな美的アイデンティティを確立。1981年には自身初の超薄型のミニッツリピーターモデル、1994年には当時最も精巧な腕時計であったグランドソヌリを発表し、独立系ウォッチメイキングにおける初期のパイオニアのひとりとして尊敬を集めた。

特にグランドソヌリには、5年にもおよぶ研究開発を必要とした。ウィットと奇抜さを決して恐れないジェラルド・ジェンタは、1984年以降、ディズニーのアニメキャラクターをハイウォッチメイキングの複雑機構と大胆に組み合わせた。これは、当時のウォッチメイキング業界を抜本的に変化させる新たな方向性だった。そして現在、ジェラルド・ジェンタ ブランドは、ともにジェンタと協業したミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニの監修の下、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の支援を得て復活を果たした。

ブランドは、ハイウォッチメイキングの複雑機構を想像力に富んだ時計作品へと再解釈するという、ジェンタの DNA と妥協のないアプローチを復活させることに焦点を当てている。

タイメックスの「Timex 80 グローインザダーク」を実機レビュー。

マニア垂涎の逸品が復刻

今回インプレッションを行うのは、タイメックスの新作、「Timex 80 グローインザダーク」。本作は、2011年に発売されたタイメックス製デジタルウォッチの復刻モデルである。パッと見た印象は、オールホワイトのカラーリングが爽やかな、樹脂製のスクエア型ケースを採用したスタンダードなデジタルウォッチ。しかし、暗闇の中に持ち込むとその印象は一変する。ケースとストラップに蓄光素材を採用しているため、全体がぼんやりと光を放つのだ。

タイメックス デジタル

タイメックス「Timex 80 グローインザダーク」Ref.tx-tw2y02600
ホワイトのケースと半透明なストラップが爽やかなデジタルウォッチ。外装に蓄光素材を採用していることが特徴だが、もちろん明るい場所でも魅力的だ。クォーツ。樹脂ケース(直径34mm、厚さ9mm)。30m防水。1万3750円(税込み)。
 2011年のオリジナル発売時は、日本国内にわずかな本数が入荷し、瞬く間に完売してしまったという。その後もファンからの根強いリクエストがあったのだろうか。2025年、日本だけの数量限定として復刻されたのである。当時を知る人にとってはもちろん、そうでなくても、蓄光樹脂製の外装は目を引くポイントである。幻の存在として語り継がれてきた、グローインザダークをレビューする。

蓄光樹脂製ケースが妖しく光る
 本作のベースとなっているのは、タイメックスを代表するデジタルウォッチ、「Timex 80(タイメックス エイティ)」だ。その特徴である、1980年代に普及したデジタルウォッチの意匠を取り入れたデザインは、グローインザダークにも引き継がれている。

 ベゼルが一体となったミドルケースは蓄光樹脂製。真っ白ではなく、やや黄色っぽさを感じるアイボリー、リシャールミル スーパーコピー代引きまたは乳白色のような色味だ。スクエア型ケースは、幅34mmと小ぶりなサイズ感。3時側と9時側のサイドにはそれぞれふたつずつ、金属製のプッシュボタンが備わっている。ベゼルはケースの形状に合わせた変則的な八角形であり、アクリル製の風防を保護している。

タイメックス デジタル

ベゼルと一体成型されたミドルケースは、レトロなスクエア型。サイドには金属製のプッシュボタンが備わっている。
 ケースバックは、ステンレススティール製だ。中央にはブランドロゴ、その周囲には、防水性能や使用している電池種別を表す文字が刻まれている。ケースバック自体は4つのネジによってミドルケースに固定されており、この構造によって30m防水が確保されている。ネジ溝はプラスやマイナスではなくY型。知識や技術のないユーザーが開けることを防ぐため、特殊な形状としているのだろうか。不用意に開けようとすると、ネジをなめてしまうことや、パッキンやムーブメントを損傷させてしまうことにもなりかねない。電池交換の際には、面倒でもプロに依頼すべきだろう。

タイメックス デジタル

ケースバックはステンレススティール製。4つのネジによってミドルケースに固定されている。
 せっかくの蓄光樹脂製ケースなので、十分に光に当てた後、暗闇に持ち込んでみる。発光する様子は、目に優しくぼんやりとしており、ずっと眺めていられるほどだ。実用面でのメリットは、暗い部屋の中でどこに時計を置いたかがすぐに分かるようになるくらいだろう。しかし、ただ外装が光っているだけで不思議と湧き起こってくるワクワク感は、それ以上の価値を提供してくれる。

タイメックス デジタル

暗所ではライトグリーン色に発光する。写真では分かりにくいが、ケースだけではなくストラップも光る。

通気性に優れる樹脂製ストラップ
 ストラップも蓄光樹脂製だ。ケースに比べると薄いため、半透明で裏側が透けて見える。本作は見た目に軽やかな印象があるが、それは恐らくこの半透明のストラップによるものだろう。ラグ幅は18mm。バネ棒によってケースに固定されているため、サードパーティー製に付け替えることは可能だが、純正以上に相性の良いストラップはそうそう見つからないだろう。むしろ、本作のストラップを別のモデルに装着する方が楽しみの幅に広がりが出るかもしれない。

 ストラップはケース側に蛇腹状のうねりを持たせ、裏面の中腹から先端に向けて、細かな溝を設けている。恐らく、装着時に肌への密着を防ぎ、通気性を確保することによって装着感を高める意図だろう。また、多少きつめに装着していた際、不意に引っ張られるようなことがあったとしても、多少の衝撃であれば蛇腹部分が吸収してくれるはずだ。遊環はひとつ備わり、ステンレススティール製のピンバックルが装着されている。ツク棒を通す穴は9個設けられているため、幅広い手首回りに合わせることが可能だ。

タイメックス デジタル

ケースは薄く軽量なため着用しやすい。ストラップには蛇腹状の部分があり、通気性が確保されている。
タイメックス デジタル

ピンバックルで固定するシンプルなストラップ。6時側には9個の穴が設けられているため、サイズ調整の幅が大きく、パートナーとのシェアウォッチとしても使いやすい。

やや黄色みを帯びたレトロな液晶
 スクエア型の液晶ディスプレイに目を移してみる。表示は至ってシンプルであり、説明がなくても容易に読み取りが可能だ。液晶の上部には月と日、その下に小さく曜日、さらに下部には大きく時分秒が表示されている。明解なレイアウトは、瞬時の判読性の良さにつながる。

 本作には通常の時刻表示の他、アラームとクロノグラフ機能が備わっている。8時位置のプッシュボタンを押下するごとに、時刻表示の画面から、アラーム、クロノグラフとモードを変更することが可能だ。アラームの画面では、10時位置のプッシュボタンでアラーム時刻の設定を、2時位置のプッシュボタンでアラームのオンオフを切り替えることができる。クロノグラフモードでは、2時位置のプッシュボタンがスタートとストップ、4時位置がスプリットとリセットをつかさどる。各プッシュボタンの機能は液晶を囲む枠に記載されているため、説明書に頼らずとも迷わず操作することが可能だ。

 時刻表示またはアラームの画面では、4時位置のプッシュボタンを押下することによって、インディグロナイトライトを起動することができる。押している間、液晶が発光し、暗所での視認性を高めてくれる優れものだ。アナログウォッチでは、針やインデックスがわずかな光を拾うことで、あるいは蓄光塗料を塗布することで暗所での視認性が保たれる場合がある。しかし、物理的な針などを持たない液晶表示のデジタルウォッチでは、そのようなことは望めない。こうしたバックライト機能は、本作のような時計にとって必須と言えるだろう。

装着感は良好
 軽量な樹脂製ケースであることと、幅34mmという小ぶりなサイズであることからも想像できるように、装着感は非常に良い。薄くしなやかな樹脂製のストラップも、着用時の快適さに貢献している。長時間着用していると、手首に着けていることを忘れてしまうほどだ。オールホワイトのカラーリングが見た目にも軽やかで、これからの季節、手元を爽やかに飾ってくれることだろう。

タイメックス デジタル

袖口にもしっかりと収まる。ちなみにこの状態で暗闇に持ち込むと、3時側半分のみ発光する。
 ただひとつ、使用していて気になるポイントがある。それは液晶の視認性の悪さだ。一般的なデジタルウォッチでは、白地に黒文字の液晶が搭載されている。その白と黒とのコントラストによって視認性を確保しているのだ。本作も白地に黒文字と言えるのだろうが、白というよりは黄色に近く、かつ液晶そのものの輝度があまり高くない。屋外などの明るい場所では不自由ないが、少しだけ暗い室内などでは、時刻を読み取ることに少々苦労する。インディグロナイトライトを起動すれば良いかとプッシュボタンを押すものの、そこまでライトが強くないため、やはり少し見にくい。ライトは暗闇の中ではしっかりと発光するが、半端な暗さの中では期待したほどの効果はないようだ。

懐かしくも新鮮な、遊び心にあふれた1本
 スタンダードなデザインのデジタルウォッチに、蓄光樹脂製ケースで強烈な個性を与えた本作は、いわゆる高級時計とは違ったベクトルの魅力的な時計であった。角が丸く、成型時のパーティングラインが浮かんだケースには、価格相応と言うべきか、お世辞にも高級感はなく、少し黄色がかった液晶は視認性の面で実用的とは言えない。しかし、それらがもたらす、程よく力の抜けた気軽さは、本作のような時計でしか味わうことのできないものだ。Timex 80は、1980年代のデジタルウォッチにオマージュを捧げるコレクションである。筆者は当時の製品を見てきたわけではないが、多少粗削りな部分があった方が“リアル”ではないかと思う。

 また、暗闇でケースとストラップが発光する様子や透けたストラップは、筆者に懐かしさを感じさせた。筆者が子供の頃、スケルトンや蓄光の玩具が流行していたのだ。本作を見て、幼い頃の子供部屋に散乱した、内部の基板が見えるスケルトンのゲーム機や蓄光樹脂で作られた怪獣のフィギュアが、ふと思い起こされた。透けていたり、光ったりすることに実用的な意味はない。しかし、そうあることでもたらされるワクワク感は、確実に存在する。

 今回レビューしたTimex 80 グローインザダークは、日本からのリクエストによって、日本だけで復刻されたモデルだ。そう考えると、本作は日本人の感性のどこかに響く存在なのだろう。手にしてみれば、今は忘れてしまった、しかし大切にしていた思い出に再会できるかもしれない。

ロレックスが、ディープシー Ref.136668LB、フルゴールド(一部はブルー)モデルを発表!

我々は皆、オイスターフレックスブレスレットの新型サブマリーナーが発表されるとばかり思い込んでいた。しかし、そうではなかった。代わりに我々が目にしたのは、ブルーとゴールドをサブマリーナーの型を受け継いだ、まったく新しい金無垢のディープシーである。ただ、この時計はより大きく、大胆で、ずっと深く潜ることができるのだ。44mmというサイズ感は、ゴールドのダイビングツールとしてはかなり頑丈な部類に入る。しかし、水面下にはもうひとつの隠れた機能がある。

Rolex
リングロックシステムとコンプレッションリングはセラミック製で、ダイヤルと色調を合わせた特徴的な曲線は、ロレックススーパーコピー 代引き専門店先代と比較すると控えめな印象を受ける。また、ダイヤル上の表記は、ケースの輝くイエローゴールドと対照的な渋みを帯びた色調だ。

重量のある時計に軽さをプラスしてくれるのが、RLXチタン製の裏蓋である。私としては、今日のW&Wのあと、手首にこの重さと大きさを感じる瞬間が待ちきれない。

我々の考え
文字どおり…これは大きい。44mm径の純然たるロレックスのディープダイバーズウォッチなのである。18KYG無垢製で、裏蓋はもちろんチタン製。一体私や読者の目にはどう映るのだろうか? 実物を見てみないと何とも言えないが、見た目は気に入っている。このような時計が必要なのかどうかはわからない。しかし、それを言っては時計なんて本当に必要なものだろうか?

私にとっては、ロレックスがコンビのエクスプローラーやシードゥエラーを発表したのに匹敵する大ニュースだ。その上、金無垢サブマリーナーはヴィンテージとモダンにかかわらず、ブルーとブラックの両方とも、最も愛されている貴重なロレックスのスポーツモデルのひとつである。ただこれはステロイド剤のようなもので、44mmはロレックスだと(ほぼ)最大の時計である。しかし、YGの重厚さが加われば、これはロレックスがつくる最大の時計と呼んでもいいかもしれない。

Rolex
ザ・クラウン(ロレックス)が何か新しいものを発表するとき、私はいつもディープシーにRLX(チタン)の裏蓋を採用した2022年のように、小さなディテールに注意を払う。今年、我々は同じケースバックを目撃することとなった。これはゴールドにはやや目障りではあるが、間違いなく必要な機能なのだ。それだけでなく、リングロックシステムとコンプレッションリングも刷新された。新しいセラミック構造により、視覚的な違和感が少なくなり、全体的にまとまりのある外観に仕上がっている。

しかし、上述したとおり、この時計は実物を見てみないことには分からない。続報を乞うご期待。

基本情報
ブランド: ロレックス(Rolex)
モデル名: ロレックス ディープシーゴールド(Rolex Deepsea Gold)
型番: 136668LB

直径: 44mm
ケース素材: 18Kイエローゴールド
文字盤: ブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり、クロマライト
防水性能: 3900m
ストラップ/ブレスレット: 18Kイエローゴールド製ブレスレット

Rolex
ムーブメント情報
キャリバー: 3235
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
クロノメーター: あり

価格 & 発売時期
価格: 751万800円(税込)