「ジェンティッシマ」コレクション4作目となる「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」だ。

「デザインと個性の差別化」が最優先された「ジェンティッシマ」コレクションの最新作は、美の追求に対する絶え間ない努力の結晶であり、ジェラルド・ジェンタ氏の直感的かつクリエイティブな才能と美しい宝石に対する慧眼にオマージュを捧げた「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」だ。ファイアーオパールは、メキシコ全土の火山の地下深くから産出され、溶岩の中に水が閉じ込められることで独特なイエローやオレンジ、またはレッドの色素が生まれる。

ジェラルド・ジェンタ最新作「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」
復活後、時計市場で大きな注目を集めているジェラルド・ジェンタ。「ジェンティッシマ」コレクション4作目となる最新モデルをLVMH ウォッチ ウィーク2025で発表した。「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」である。

ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
ジェラルド・ジェンタ「ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール」 Ref.DBBE01A1
ブルガリスーパーコピー時計 代引き自動巻き(Cal.GG005/再設計されたローターを装備したゼニス エリート)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KYGケース(直径36.5mm、厚さ9.64mm)。30m防水。価格未定。
本作はデザインと創造性でウォッチメイキングの伝統の枠を押し広げるジェラルド・ジェンタ・ラボが直々に手掛けたものだ。このリミテッドエディションの18Kイエローゴールド製のケースの周りには、個別にネジ止めされた“ファイアーオパール”が並んでいる。

ファイアー オパール、この複雑な宝石は、地質学者を何世紀もの間、困惑させてきた特殊な化学組成からなるものだ。この石の魅惑的なオレンジの色調や創造性や自信を高めるシンボルとしてのその意味合いが、ジェラルド・ジェンタのアーティスティック・ディレクター、マチュー・エジにインスピレーションをもたらした。「このクリエーションを通じて、「ジェンティッシマ ウルサン」のクリエイティブコンセプトの境界を押し広げ、稀少な宝石をまとったアイテムを提供するとともに、有機的な色や美しい宝石、そして美に対するジェンタ氏の情熱に敬意を表した」とエジは説明している。

受け継がれる「ウルサン」のデザインのレガシー
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
コレクションの中で最も華やかなモデルであり、ファイアーオパールの暖かな色調を反映するオレンジのカーネリアン製のダイアルを配した「ジェンティッシマ ウルサン ファイアーオパール」。ジェラルドの妻であるエヴリン・ジェンタにとって、「ウルサン」は今日に至るまで、お気に入りのデザインのひとつだ。「『ウルサン』は、ジェラルドが最も誇りに思っていた数少ないクリエーションのひとつ。実際、彼はそれをほとんど売りたがらず、親しい友人や顧客のためだけにごく少量しか製作しなかった」と語っている。
「ウルサン」の物語は、1994年にジェンタ一家がバカンスに訪れたコルシカ島からはじまった。フランス語でウニを意味する「ウルサン」。その姿に魅了されたジェラルドはいつものように、その場で直感的に最初のデザインのスケッチを描き下ろした。棘のある球状の外観はビーズで飾られた丸いケースフォルムとなり、本コレクションのすべてのバリエーションにおいて、モデルへ特有の魅力を与えている。

そして 30年後、ウルサンはメゾン ジェラルド・ジェンタにとって奥深さに満ちた新章を切り開いた。コレクションの4作目は、ジェンタ氏ならではのユニークな美的感覚とシンボルとしての意味を持つパワフルな宝石への魅力をさらに探求している。

鮮やかな美学を通してジェンタを表現
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
オリジナルのデザイナーの直感的でクリエイティブなアプローチを受け継ぎ、感覚的にデザインされた新作ウルサン ファイアーオパール。この石は、芸術家や音楽家、そして創造性への刺激を求める人々と歴史的に結び付いており、予期せぬものをアートへと昇華させることを象徴している。ジェンタ氏ならではのデザイン原則は、現代的なひねりを加えられながらも至るところに見出すことができよう。ダイアルはオレンジのカーネリアン製で、ジェンタ氏のシグネチャーのフォルムであるファセットカットを施したクリスタルも、ケースのわずかに八角形を帯びた内側の縁にあしらわれている。

直径約36mmの18Kイエローゴールド製ケースには、ガラスブラスト仕上げが施され、同じく18Kイエローゴールド製のピンで個別にひとつずつケースにネジ止めされた 137個のファイアーオパールの輝きとコントラストをなしている。

ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンのマスターウォッチメーカー ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニは、「デザインを引き立たせるため、ディテールに至るまで細心の注意を払ってこの製品を作り上げた。自動巻き『ゼニスエリート』ムーブメントのために、18Kイエローゴールド製の専用ローターを設計した」と語っている。

ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニ

注目すべきディテール
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール
ジェンティッシマ ウルサン ファイアー オパール

ジェラルド・ジェンタについて
1969年に設立されたジェラルド・ジェンタ ブランドは、マエストロのジェラルド・ジェンタによる、特別な顧客のための特別な腕時計を製作するという明確なミッションの下、自身のハイウォッチメイキングのビジョンを具現化してきた。1973年に発表した初作を皮切りに、ジェラルド・ジェンタは、円形と直線的な幾何学的形状の相互作用を前提とした型破りな美的アイデンティティを確立。1981年には自身初の超薄型のミニッツリピーターモデル、1994年には当時最も精巧な腕時計であったグランドソヌリを発表し、独立系ウォッチメイキングにおける初期のパイオニアのひとりとして尊敬を集めた。

特にグランドソヌリには、5年にもおよぶ研究開発を必要とした。ウィットと奇抜さを決して恐れないジェラルド・ジェンタは、1984年以降、ディズニーのアニメキャラクターをハイウォッチメイキングの複雑機構と大胆に組み合わせた。これは、当時のウォッチメイキング業界を抜本的に変化させる新たな方向性だった。そして現在、ジェラルド・ジェンタ ブランドは、ともにジェンタと協業したミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニの監修の下、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」の支援を得て復活を果たした。

ブランドは、ハイウォッチメイキングの複雑機構を想像力に富んだ時計作品へと再解釈するという、ジェンタの DNA と妥協のないアプローチを復活させることに焦点を当てている。

タイメックスの「Timex 80 グローインザダーク」を実機レビュー。

マニア垂涎の逸品が復刻

今回インプレッションを行うのは、タイメックスの新作、「Timex 80 グローインザダーク」。本作は、2011年に発売されたタイメックス製デジタルウォッチの復刻モデルである。パッと見た印象は、オールホワイトのカラーリングが爽やかな、樹脂製のスクエア型ケースを採用したスタンダードなデジタルウォッチ。しかし、暗闇の中に持ち込むとその印象は一変する。ケースとストラップに蓄光素材を採用しているため、全体がぼんやりと光を放つのだ。

タイメックス デジタル

タイメックス「Timex 80 グローインザダーク」Ref.tx-tw2y02600
ホワイトのケースと半透明なストラップが爽やかなデジタルウォッチ。外装に蓄光素材を採用していることが特徴だが、もちろん明るい場所でも魅力的だ。クォーツ。樹脂ケース(直径34mm、厚さ9mm)。30m防水。1万3750円(税込み)。
 2011年のオリジナル発売時は、日本国内にわずかな本数が入荷し、瞬く間に完売してしまったという。その後もファンからの根強いリクエストがあったのだろうか。2025年、日本だけの数量限定として復刻されたのである。当時を知る人にとってはもちろん、そうでなくても、蓄光樹脂製の外装は目を引くポイントである。幻の存在として語り継がれてきた、グローインザダークをレビューする。

蓄光樹脂製ケースが妖しく光る
 本作のベースとなっているのは、タイメックスを代表するデジタルウォッチ、「Timex 80(タイメックス エイティ)」だ。その特徴である、1980年代に普及したデジタルウォッチの意匠を取り入れたデザインは、グローインザダークにも引き継がれている。

 ベゼルが一体となったミドルケースは蓄光樹脂製。真っ白ではなく、やや黄色っぽさを感じるアイボリー、リシャールミル スーパーコピー代引きまたは乳白色のような色味だ。スクエア型ケースは、幅34mmと小ぶりなサイズ感。3時側と9時側のサイドにはそれぞれふたつずつ、金属製のプッシュボタンが備わっている。ベゼルはケースの形状に合わせた変則的な八角形であり、アクリル製の風防を保護している。

タイメックス デジタル

ベゼルと一体成型されたミドルケースは、レトロなスクエア型。サイドには金属製のプッシュボタンが備わっている。
 ケースバックは、ステンレススティール製だ。中央にはブランドロゴ、その周囲には、防水性能や使用している電池種別を表す文字が刻まれている。ケースバック自体は4つのネジによってミドルケースに固定されており、この構造によって30m防水が確保されている。ネジ溝はプラスやマイナスではなくY型。知識や技術のないユーザーが開けることを防ぐため、特殊な形状としているのだろうか。不用意に開けようとすると、ネジをなめてしまうことや、パッキンやムーブメントを損傷させてしまうことにもなりかねない。電池交換の際には、面倒でもプロに依頼すべきだろう。

タイメックス デジタル

ケースバックはステンレススティール製。4つのネジによってミドルケースに固定されている。
 せっかくの蓄光樹脂製ケースなので、十分に光に当てた後、暗闇に持ち込んでみる。発光する様子は、目に優しくぼんやりとしており、ずっと眺めていられるほどだ。実用面でのメリットは、暗い部屋の中でどこに時計を置いたかがすぐに分かるようになるくらいだろう。しかし、ただ外装が光っているだけで不思議と湧き起こってくるワクワク感は、それ以上の価値を提供してくれる。

タイメックス デジタル

暗所ではライトグリーン色に発光する。写真では分かりにくいが、ケースだけではなくストラップも光る。

通気性に優れる樹脂製ストラップ
 ストラップも蓄光樹脂製だ。ケースに比べると薄いため、半透明で裏側が透けて見える。本作は見た目に軽やかな印象があるが、それは恐らくこの半透明のストラップによるものだろう。ラグ幅は18mm。バネ棒によってケースに固定されているため、サードパーティー製に付け替えることは可能だが、純正以上に相性の良いストラップはそうそう見つからないだろう。むしろ、本作のストラップを別のモデルに装着する方が楽しみの幅に広がりが出るかもしれない。

 ストラップはケース側に蛇腹状のうねりを持たせ、裏面の中腹から先端に向けて、細かな溝を設けている。恐らく、装着時に肌への密着を防ぎ、通気性を確保することによって装着感を高める意図だろう。また、多少きつめに装着していた際、不意に引っ張られるようなことがあったとしても、多少の衝撃であれば蛇腹部分が吸収してくれるはずだ。遊環はひとつ備わり、ステンレススティール製のピンバックルが装着されている。ツク棒を通す穴は9個設けられているため、幅広い手首回りに合わせることが可能だ。

タイメックス デジタル

ケースは薄く軽量なため着用しやすい。ストラップには蛇腹状の部分があり、通気性が確保されている。
タイメックス デジタル

ピンバックルで固定するシンプルなストラップ。6時側には9個の穴が設けられているため、サイズ調整の幅が大きく、パートナーとのシェアウォッチとしても使いやすい。

やや黄色みを帯びたレトロな液晶
 スクエア型の液晶ディスプレイに目を移してみる。表示は至ってシンプルであり、説明がなくても容易に読み取りが可能だ。液晶の上部には月と日、その下に小さく曜日、さらに下部には大きく時分秒が表示されている。明解なレイアウトは、瞬時の判読性の良さにつながる。

 本作には通常の時刻表示の他、アラームとクロノグラフ機能が備わっている。8時位置のプッシュボタンを押下するごとに、時刻表示の画面から、アラーム、クロノグラフとモードを変更することが可能だ。アラームの画面では、10時位置のプッシュボタンでアラーム時刻の設定を、2時位置のプッシュボタンでアラームのオンオフを切り替えることができる。クロノグラフモードでは、2時位置のプッシュボタンがスタートとストップ、4時位置がスプリットとリセットをつかさどる。各プッシュボタンの機能は液晶を囲む枠に記載されているため、説明書に頼らずとも迷わず操作することが可能だ。

 時刻表示またはアラームの画面では、4時位置のプッシュボタンを押下することによって、インディグロナイトライトを起動することができる。押している間、液晶が発光し、暗所での視認性を高めてくれる優れものだ。アナログウォッチでは、針やインデックスがわずかな光を拾うことで、あるいは蓄光塗料を塗布することで暗所での視認性が保たれる場合がある。しかし、物理的な針などを持たない液晶表示のデジタルウォッチでは、そのようなことは望めない。こうしたバックライト機能は、本作のような時計にとって必須と言えるだろう。

装着感は良好
 軽量な樹脂製ケースであることと、幅34mmという小ぶりなサイズであることからも想像できるように、装着感は非常に良い。薄くしなやかな樹脂製のストラップも、着用時の快適さに貢献している。長時間着用していると、手首に着けていることを忘れてしまうほどだ。オールホワイトのカラーリングが見た目にも軽やかで、これからの季節、手元を爽やかに飾ってくれることだろう。

タイメックス デジタル

袖口にもしっかりと収まる。ちなみにこの状態で暗闇に持ち込むと、3時側半分のみ発光する。
 ただひとつ、使用していて気になるポイントがある。それは液晶の視認性の悪さだ。一般的なデジタルウォッチでは、白地に黒文字の液晶が搭載されている。その白と黒とのコントラストによって視認性を確保しているのだ。本作も白地に黒文字と言えるのだろうが、白というよりは黄色に近く、かつ液晶そのものの輝度があまり高くない。屋外などの明るい場所では不自由ないが、少しだけ暗い室内などでは、時刻を読み取ることに少々苦労する。インディグロナイトライトを起動すれば良いかとプッシュボタンを押すものの、そこまでライトが強くないため、やはり少し見にくい。ライトは暗闇の中ではしっかりと発光するが、半端な暗さの中では期待したほどの効果はないようだ。

懐かしくも新鮮な、遊び心にあふれた1本
 スタンダードなデザインのデジタルウォッチに、蓄光樹脂製ケースで強烈な個性を与えた本作は、いわゆる高級時計とは違ったベクトルの魅力的な時計であった。角が丸く、成型時のパーティングラインが浮かんだケースには、価格相応と言うべきか、お世辞にも高級感はなく、少し黄色がかった液晶は視認性の面で実用的とは言えない。しかし、それらがもたらす、程よく力の抜けた気軽さは、本作のような時計でしか味わうことのできないものだ。Timex 80は、1980年代のデジタルウォッチにオマージュを捧げるコレクションである。筆者は当時の製品を見てきたわけではないが、多少粗削りな部分があった方が“リアル”ではないかと思う。

 また、暗闇でケースとストラップが発光する様子や透けたストラップは、筆者に懐かしさを感じさせた。筆者が子供の頃、スケルトンや蓄光の玩具が流行していたのだ。本作を見て、幼い頃の子供部屋に散乱した、内部の基板が見えるスケルトンのゲーム機や蓄光樹脂で作られた怪獣のフィギュアが、ふと思い起こされた。透けていたり、光ったりすることに実用的な意味はない。しかし、そうあることでもたらされるワクワク感は、確実に存在する。

 今回レビューしたTimex 80 グローインザダークは、日本からのリクエストによって、日本だけで復刻されたモデルだ。そう考えると、本作は日本人の感性のどこかに響く存在なのだろう。手にしてみれば、今は忘れてしまった、しかし大切にしていた思い出に再会できるかもしれない。

ロレックスが、ディープシー Ref.136668LB、フルゴールド(一部はブルー)モデルを発表!

我々は皆、オイスターフレックスブレスレットの新型サブマリーナーが発表されるとばかり思い込んでいた。しかし、そうではなかった。代わりに我々が目にしたのは、ブルーとゴールドをサブマリーナーの型を受け継いだ、まったく新しい金無垢のディープシーである。ただ、この時計はより大きく、大胆で、ずっと深く潜ることができるのだ。44mmというサイズ感は、ゴールドのダイビングツールとしてはかなり頑丈な部類に入る。しかし、水面下にはもうひとつの隠れた機能がある。

Rolex
リングロックシステムとコンプレッションリングはセラミック製で、ダイヤルと色調を合わせた特徴的な曲線は、ロレックススーパーコピー 代引き専門店先代と比較すると控えめな印象を受ける。また、ダイヤル上の表記は、ケースの輝くイエローゴールドと対照的な渋みを帯びた色調だ。

重量のある時計に軽さをプラスしてくれるのが、RLXチタン製の裏蓋である。私としては、今日のW&Wのあと、手首にこの重さと大きさを感じる瞬間が待ちきれない。

我々の考え
文字どおり…これは大きい。44mm径の純然たるロレックスのディープダイバーズウォッチなのである。18KYG無垢製で、裏蓋はもちろんチタン製。一体私や読者の目にはどう映るのだろうか? 実物を見てみないと何とも言えないが、見た目は気に入っている。このような時計が必要なのかどうかはわからない。しかし、それを言っては時計なんて本当に必要なものだろうか?

私にとっては、ロレックスがコンビのエクスプローラーやシードゥエラーを発表したのに匹敵する大ニュースだ。その上、金無垢サブマリーナーはヴィンテージとモダンにかかわらず、ブルーとブラックの両方とも、最も愛されている貴重なロレックスのスポーツモデルのひとつである。ただこれはステロイド剤のようなもので、44mmはロレックスだと(ほぼ)最大の時計である。しかし、YGの重厚さが加われば、これはロレックスがつくる最大の時計と呼んでもいいかもしれない。

Rolex
ザ・クラウン(ロレックス)が何か新しいものを発表するとき、私はいつもディープシーにRLX(チタン)の裏蓋を採用した2022年のように、小さなディテールに注意を払う。今年、我々は同じケースバックを目撃することとなった。これはゴールドにはやや目障りではあるが、間違いなく必要な機能なのだ。それだけでなく、リングロックシステムとコンプレッションリングも刷新された。新しいセラミック構造により、視覚的な違和感が少なくなり、全体的にまとまりのある外観に仕上がっている。

しかし、上述したとおり、この時計は実物を見てみないことには分からない。続報を乞うご期待。

基本情報
ブランド: ロレックス(Rolex)
モデル名: ロレックス ディープシーゴールド(Rolex Deepsea Gold)
型番: 136668LB

直径: 44mm
ケース素材: 18Kイエローゴールド
文字盤: ブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり、クロマライト
防水性能: 3900m
ストラップ/ブレスレット: 18Kイエローゴールド製ブレスレット

Rolex
ムーブメント情報
キャリバー: 3235
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
クロノメーター: あり

価格 & 発売時期
価格: 751万800円(税込)

毎年恒例のこの祭典に、オリスはダイバーズ65にDLC加工を施した。

過去5年間、オリスは毎年6月1日に、1904年6月1日にスイスのヘルシュタインで会社が登録されたことを記念して、250本の限定モデルを発売している。だからこそ、オリスに120歳の誕生日おめでとうを一番に伝えたい。その年齢の半分でもあなたのように(素敵に)見えることができたらいいと思う。オリスによると、これらのヘルシュタインエディションはクールなデザイン(2023年版や2022年版を参照)で、通常のカタログにはまず登場しないような時計を作っているという。今年もその流れを継続し、今回は新たにブラックアウトのDLCコーティングが施されたダイバーズ65を発表した。

oris holstein edition 2024
オリス ダイバーズ65 ヘルシュタインエディション2024は、ブランドのおなじみのレトロダイバープラットフォームを使用しているが、そのすべてが黒で統一されている。40mmのケースはブラックアウトされたDLCコーティングのスティール製で、ダイヤル、夜光、針もすべて真っ黒だ。同様に、ラバーストラップとDLCコーティングされたバックルも黒い。ほかに見落とした部分はあるか? コルム スーパーコピー代引きベゼル、リューズ、裏蓋もすべてDLCコーティングされている。オリスがオールブラックの時計をつくったのはこれが初めてだ。

内部には、ヘルシュタインブランドの自社製Cal.400が搭載されており、高い耐磁性と約5日間のパワーリザーブを実現している。なお時計をMyOrisに登録すると、10年間の保証も受けられる。

2024年のヘルシュタインエディションは、6月1日よりブティック、小売店、オリスのウェブサイトで販売される。希望小売価格は66万円(税込)。250本生産されるこの限定エディションは、シリアルナンバー入りで製造する予定だ。

我々の考え
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“理由は特にない”と、オリスの共同CEOであるロルフ・スチューダー(Rolf Studer)氏は、ブラックアウトされたダイバーズ65のプレスリリースで述べている。この率直さには感謝したいし、オールブラックウォッチには何かしらの魅力があるのは間違いない。クールで秘密めいた感じがあり、しかもオリス初の試みだ。これが一般生産の時計であれば、その実用性や視認性について文句を言うかもしれないが、250本しかない限定モデルであり、この時計を手に入れるために急いで駆けつける愛好家たちは(先着順だ)これが最も機能的なダイバーズウォッチだから購入するわけではないだろう。

オリス ダイバーズ65は完全にヘリテージを意識したモデルであるが、それがモダンな雰囲気のブラックアウトバージョンで表現されるのは楽しい。それはどこかブラックベイ セラミックをほうふつとさせる。より現代的な素材とヴィンテージにインスパイアされたダイバーズウォッチの緊張感が、時にはうまく機能することがあるのだ。

基本情報
ブランド: オリス(Oris)
モデル名: ダイバーズ65 ヘルシュタインエディション2024(Divers Sixty-Five Hölstein Edition 2024)
型番: 01 400 7794 4784-Set

直径: 40mm
厚さ: 12.8mm
ケース素材: マルチピースステンレススチールケース、ブラックDLCコーティング
文字盤: ブラック
インデックス: アプライド
夜光: あり、針とインデックスにスーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックラバーのトロピックスタイルストラップ、DLCコーティングバックル

oris divers sixty-five holstein edition 2024
ムーブメント情報
キャリバー: 400
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
直径: 30mm
パワーリザーブ: 約120時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21
クロノメーター: なし(ただし日差-3/+5秒の精度を誇る)
追加情報: MyOrisに登録すると時計とムーブメントに10年の保証が付く

価格 & 発売時期
価格: 66万円(税込)
発売時期: 発売中
限定: あり、世界限定250本

ウォッチオークション:エディターのお気に入りの時計を紹介

このオークションは、日本の時計収集を特集する初めてのセールで、日本独自の美意識と収集文化を反映したコレクションが集結。出品されるのは、特に日本市場向けに製造・販売された貴重なモデルをはじめ、完璧に近い状態で保管されてきた日本人コレクターの逸品、さらに、日本を代表する独立系ブランドが特別に手掛けたユニークピースなど、多彩なラインナップです。先日、東京で開催されたオークションプレビューでは、いち早く出品されるロットが披露され、その後全115ロットの詳細がオンラインでも公開されました。ここでは、HODINKEE Japanメンバーが個々に選んだ注目の1本をピックアップしてご紹介します。

ロット78: ロレックス時計コピー代金引換優良サイト プレデイトナ Ref.6238 − 和田 将治

今回の日本をテーマとしたオークションのなかで、特に個人的に興味を引かれた時計のひとつが、14Kイエローゴールド製のロレックス プレデイトナ Ref.6238です。この時計には、時計収集の醍醐味を再認識させてくれる、独自の魅力が詰まっています。

このプレデイトナは1967年頃のもので、14Kイエローゴールド仕様からもわかるようにアメリカ市場向けに作られたモデルです。しかし、最大の特徴はケース(ベゼル、ケースサイド、ケースバック)とブレスレット(エンドリンク、バックル)全体に施された精巧なエングレービングです。虎と女性をモチーフにした装飾がケースバックとバックルに繊細ながらはっきりと確認できます。

また、この時計は1991年に発行された日本の時計雑誌『世界の腕時計 No.8』にも掲載されています。当時のオーナーである日本人コレクター・山中氏が、ニューヨークで開催されたナイフショーで偶然この時計を発見し、アメリカのロレックス代理店から長時間の交渉の末に手に入れたと伝えられています。このエングレービングは、ナイフの彫金で著名なイタリア人彫刻家マルチェロ・ペディーニ氏によるもので、その繊細で美しい彫刻が時計全体に施されています。

現代の時計収集における価値基準の多くは「いかにオリジナルのコンディションが保たれているか」にあります。この時計はエングレービングが加えられているにもかかわらず、全てオリジナルパーツで、素晴らしいコンディションを保っています。注目すべきは、前回のオークションでの販売価格です。この時計がオークションに登場したのは2007年のクリスティーズ「Important Watches」セールで、78万7500香港ドル(当時のレートで約1150万円)で落札されました。驚くべきことに、同オークションで出品されていた他のデイトナモデルよりも、このエングレービングが施されたプレデイトナが最も高い価格で落札されていたのです。参考までに、ポール・ニューマン デイトナ Ref.6239は63万1500香港ドル、金無垢のRef.6263は54万7500香港ドル、スティール製のRef.6263は42万7500香港ドルで落札されています。驚くべき金額で新たな日本人のオーナーへと渡り、今回このTOKIウォッチオークションに登場したというわけです。

時計の価値が「オリジナルであること」に大きく偏っている現代の収集基準において、このプレデイトナは、時計収集という趣味が本来いかに自由で、個人の感性に委ねられているかを思い出させてくれる存在です。エングレービングが施されたこの一本は、当時のオーナーが自身の美意識と価値観で時計に新たな物語を刻んだ証であり、収集の楽しさを改めて教えてくれるように思います。時計収集は、必ずしも「オリジナル」にこだわるだけでなく、こうした個性や物語が加わることで、一層深みのある楽しみ方ができるのだと感じさせてくれます。

エスティメートは16万〜31万香港ドル(約470万〜784万円)です。ロット78の詳細はこちらから。

ロット80: ルクルト Ref. E2643 − 関口 優

僕は個人的に手巻きクロノグラフが自分のコレクションにおいて、今後重要だと感じるようになった。それは、程よいサイズ感で時計とのインタラクティブ性も持ち、少しだけアクティブな気持ちで着用できるものだからだ。ただ、現行品を見渡すと、オメガのスピードマスターですら100万円を超え、一般的に「手巻きクロノ」が代名するものはハイエンドなウォッチメイキングのことになってしまったことに気づく。その矢先に本オークションのプレビューで目に飛び込んできたのが、このヴィンテージクロノグラフなのである。

このルクルトは、1960年代に発表された珍しいダイバーズ・クロノグラフで、アメリカ市場向けに開発されたためLeCoultre銘がプリントされている。ダイバーズ、と言ったが、ワールドタイム、テレメーター、60分積算計のみっつのベゼルが付属するため、持ち主の好みによってはいかようにもその表情を変えてくれると思う。シャーク・ディープシー(欧州向けのものはヴォーグ・クロノグラフと呼ばれた)という名の本機は、バルジュー72をベースとして2万1600振動/時にアップグレードされたバルジュー726を搭載。オーセンティックな手巻きクロノグラフの味わいを十分に味わわせてくれる。

確かに、時計を実用品としても捉えるなら自動巻きの方が圧倒的に便利だし、現代の時計メーカーが新作を開発するなら当然のようにそれをベースにするだろう。わざわざ手巻きベースのものを開発するメリットは、おそらく多くの人にとって皆無だ(メーカー側にも買い手にも)。ただ、それはおそらく今後、それほど多くの手巻きクロノグラフは市場に現れず、ハイエンドウォッチメイキングを表現するジャンルであり続ける可能性が高いということでもある。僕は単純にこれらのスタイルが好き-計器っぽさがあって無骨なのに、薄型を目指しエレガントなデザインが与えられることが多い-なこともあるが、コレクタブルな対象として、まだ野放しにされている分野であることからも注目に値すると考えている。

ここ数年、「時計」熱に浮かされてきた我々にとって、少し目先を変えることも大切だ。現実的な自分の予算で、時計を探求するという本来的な楽しみは、(例えば)このルクルトのような手巻きクロノグラフが教えてくれるだろう。

エスティメートは5万5000〜9万5000香港ドル(約100万〜186万円)です。ロット80の詳細はこちらから。

ロット40:セイコー 天文台クロノメーター検定合格モデル − 佐藤 杏輔

気になるロットはほかにもいくつかあった(ロット15のFRAGMENT DESIGN × BAMFORDのRef.114060カスタムやロット82のRef.6263 “ビッグ・レッド”デイトナなど)が、結果がどうなるかということに関して最も注目しているのはロット40のセイコー 天文台クロノメーター検定合格モデルだ。

セイコーは1964年に、日本の時計メーカーとして初めてヌーシャテル天文台コンクールに第二精工舎(現セイコーインスツル株式会社)と諏訪精工舎(現セイコーエプソン株式会社)の2社が機械式腕時計部門に参加した。初年度こそ結果は振るわなかったものの、わずか3年後にはトップ10に食い込むほどの急速な進歩を見せた。コンクール(ヌーシャテル天文台での)自体は1967年を最後に終了となるが、天文台でのクロノメーターテストと認定は継続して行われ、セイコーは1968年に100個のCal.4520(セイコー初の手巻き10振動ムーブメント)をクロノメーター認定のために提出し、うち73個が無事認定された。その後も69年と70年の2年間で153個が検定をパス。こうしてセイコーでは、計226個の天文台クロノメーター認定を受けた。

驚くべきはセイコーがこの天文台クロノメーター認定を受けたキャリバーを用いて検定合格モデルとして市販したことだ。この天文台クロノメーター検定合格モデルのなかでも、1969年に最初に認定を受けたムーブメントを用いて73本だけ発売されたモデルには、特別調整したCal.4520をそのままの番号で搭載した(前期モデル)。一方、これ以降に発売されたモデル(後期モデル)にはCal.4580のナンバーが与えられた。ロット40は1970年に発売されたCal.4580を搭載する後期モデルだ。

天文台クロノメーター検定合格モデルは希少なモデルではあったものの、評価していたのは基本的には国内のコレクターやディーラーたちであり、正直なところ、世界的に認められていたモデルとは言い難かった。だが、近年の海外におけるグランドセイコーのブランディングが成功したことをきっかけに、日本の時計ブランドの存在感はかつてないほどに増している。実際のところ、世界のコレクターたちのあいだでセイコーはどれほど注目されているのか? 歴史的にも貴重なこのヴィンテージモデルが、一体どのような結果を見せるかによって、その本領が見えてくるのではないかと思っている。

エスティメートは16万〜31万香港ドル(約320万〜600万円)です。ロット40の詳細はこちらから。

ロット13: オメガ スピードマスター プロフェッショナル “ゴールデン・パンダ” − 牟田神 佑介

今回の「TOKI -刻- ウォッチオークション」の全ラインナップを見てみると、ロレックスにこそ及ばないもののオメガがかなり豊作だった。個人的には今なおカルト的な人気を誇る“ウルトラマン”や世界初のアナデジクロノグラフウォッチである“クロノクォーツ”にも食指を動かされたが、せっかくの日本に焦点を当てたオークションということでこんなモデルをピックアップしてみた。それがこの1997年に日本限定で40本限定製造されたスピードマスター プロフェッショナル、通称“ゴールデン・パンダ”である。

金無垢のケースにパンダダイヤル、ブラックベゼルを持つこの“ゴールデン・パンダ”は、製造本数だけでなくそのルックスからも非常に希少性が高い。2016年のクリスティーズ オークションではシリアルナンバー17が2万〜3万ドルのエスティメートに対して3万5000ドル(当時のレートで約420万円)で落札、2023年に開催されたPHILLIPS時計オークション:XVIではシリアルナンバー1に25万〜55万香港ドルというエスティメートが設定され、最終的に30万4800香港ドル(当時のレートで約548万6000円)で販売されている。上記どちらの時計もダイヤルに一点の染みもない非常に保存状態のよいものであったが、今回出品される個体のコンディションもそれに勝るとも劣らない。ケースにほのかに見られる金焼けが美しく、目立つ傷もない。裏蓋の刻印もはっきりと残されており、“LIMITED EDITION”と“16/40”のシリアルがこのモデルの特別さを主張する。

特別なシリアルにこだわりがあるという人を除けば、今回の出品は希少な“ゴールデン・パンダ”を比較的お値ごろなプライスで落札できるチャンスだろう。付属品も、ボックスに加えて高島屋新宿店と書かれた国際保証書に取り扱い説明書、カードホルダーまで揃っている。個人的には、このモデルが2020年に惜しまれながらもその歴史に幕を下ろしたCal.1861を使用している点もポイントが高い。

しかしやはり選んだ1番の理由は、そのルックスだ。ベゼルのブラックインサートとゴールドケースの組み合わせは、グロッシーで大人っぽい。ブラックのアウタートラックも、ホワイトダイヤルの隙間を埋めて全体をグッと引き締めている。この取り合わせは、少なくとも僕が探した限りではこのモデルのみでしか確認できていない。エスティメートが同額のロット58“ウルトラマン”のほうが知名度は高いだろうが(最近ではムーンスウォッチでもオマージュしたモデルが登場している)、個人的にはその希少性の高さも含めこちらをプッシュしたい。

エスティメートは15万〜30万香港ドル(約276万〜552万円)です。ロット13の詳細はこちらから。

ロット46: クレドール GCBY997 − 松本 由紀

今回選んだのは、セイコーのラグジュアリーブランド、クレドールだ。トップロットや、価格の動きが気になるインディペンデントウォッチも気になったけれど、最終的には“機能はシンプルに、デザインは派手に”という自分のモットーに従い、いちばん好きなデザインの時計を選ぶことにした。

このクレドール Ref.GCBY997には、派手さと洗練さが見事に同居している。2針のシンプルな機能と、美しい陶磁器ダイヤルが組み合わさっていて、特別な存在感がある。

文字盤は流星螺鈿(らでん)をテーマにしており、漆黒の夜空に輝く流星群を思わせる。その幻想的な風景は、漆芸家・田村一舟氏の手によるもので、厚さわずか0.2mmにカットされた螺鈿細工がひとつひとつ丁寧に敷き詰められている。星空のように煌めく螺鈿細工は、色合いもすべて異なり、見ているだけで引き込まれる。この圧倒的な美しさと職人技が光る文字盤は、デザイン重視の自分にとって理想的だ。

搭載されているのは、厚さ1.98mmの超薄型手巻きムーブメント、Cal.68。1日にたったふたつしかつくれないほどの高度な技術が必要なムーブメントで、パーツは100分の1mm単位でカットされている。精巧な装飾が施され、職人たちの手で最高水準に仕上げられる。

このクレドールは、ほかに出品されているヴィンテージモデルやユニークピースとは違い、比較的新しい60本の限定モデルだ。ただ、時を重ねた名作に負けないほどの存在感があるのがいい。まさに自分のモットーを体現する1本で、コレクションに加える価値があると思ったのだ。

さらに、このロットは最低落札価格なし(ノーリザーブ)で提供される。競りが始まると、どんな金額であっても最高入札額がそのまま落札価格になる。そのため一瞬の判断がカギになるものの、思いがけない価格で手に入れるチャンスがある…入札してみようかな?